物語表現方法の分類
語る順序
ストーリー: 起こったことの実際の時系列プロット: 起こったことの実際の時系列があり、それを表現する際にどういう順に語るか
例えば、殺人事件の推理物語があり、
実際の事件は 動機、殺害、探偵登場、逮捕 の順に起きますが、
それを語るときには、殺害 から始めます。逮捕のところで、動機が語られます。その方が物語として面白くなるからです。
<語る順序の種類>
・昔のことを語る
・現在時制 現在起こっていることを語る
・物語の内容に語っている時点が挿入されることがある
語られる世界との距離
・直接話法例)ええ~、そんなこと聞いてないよ、先に言ってくれなくちゃだめじゃん、むり、ぜったいむり。
・関節話法
例)その件については初耳であると彼女は憤慨し、実行不可能であると断った。
出来事を圧縮できます。語り手の主観的です。
実際世界との距離は大きく感じられます。
・地の文 例)涼宮ハルヒ
物語の視点
・神の視点あらゆる空間、人の内面がわかる。
映画はだいたいこれ。カメラを切り替えて表現。
サルトルは神の視点はなしにしようといったらしい。でも複数の人に等分に視点が割り当てられていたら、それも等分する神がいるということ。
・ある人を視点人物とする
1人称物語の場合、視点人物が体験している物事について1番よく語ることができる。
でも視点人物が知らないことは知ることができない。
視点人物の描写ができない。他の人のことはあまり知ることができない。
視点人物が子どもであった場合、読者はその描写をこえてきっとこういうことだろうなと推測する。
・ただ事実を伝える。外面のみ描く。
・視点が移動する
・多元視点で1つのことを語る 例)芥川の『藪の中』
・一時的に異なった視点になる
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